和歌山市アロチ。古くからの歓楽街です。その一角で2007年から続くスナック「Quattro」が、an and an のはじまりでした。
2020年。休業と時短で、店を開けられない日が続きました。困っていたのはママである私よりも、働く女の子たちのほうでした。彼女たちを守ること。そして、こっちに希望があると見せること。
会えないお客さんに、持っていけるもの。持って帰ってもらえるもの。それでお菓子をつくろう、と決めました。
つくった経験のある人は、ひとりもいませんでした。
出張でいろんな土地のスナックに寄るたび、思っていたことがありました。せっかく飲みに来たのに、その土地を感じられるものが置いてある店が少ない。和歌山の名物になるものを自分たちでつくれたら面白いのに、と。
あんこにしたのは、親戚が和歌山市で製餡所をやっていたからです。日本でいちばん古い製餡所でした。そこも観光地への卸が止まって、困っていました。それなら、そのあんこでお菓子をつくろう。日本一古い製餡所が和歌山にあることを、知ってもらえたら。
レシピは、和歌山の友人のパティシエに相談しました。そこから縁がつながって、いまの形になりました。
※ その製餡所はすでに閉じています。現在のあんは和歌山の老舗製餡所のものです。
Quattro がひらくのは、夜の20時。an and an がひらくのは、朝の8時。
同じ人たちが、正反対の時間に店を開けています。
2024年9月、グランスタ東京に常設店をひらきました。
スナックには、いろんな夜があります。ひとりで飲む夜。誰かと出会う夜。誰かと別れる夜。
あんバタースコーンサンドの三種には、その名前をつけました。名前だけではありません。中身も、そのとおりにつくっています。
それぞれに、味わいがある。
一度は、よそに手伝ってもらう方法も探しました。でも、どれもうまくいかなかった。結局、自分たちで焼くのがいちばんいいという結論になりました。
あんこは、ひとつずつ手で丸めます。発酵バターは板状に伸ばしてから、スコーンに合わせて型で抜きます。厚さは5ミリ。あんこには、御坊の釜炊き自然塩をひとつまみ。
スコーンの形は、ひとつずつ違います。それが、つくっている人の個性みたいに見えて、そのままにしています。
焼いているのは和歌山の工房です。東京駅の店舗は売り場です。
全粒粉のスコーンに、和歌山の老舗製餡所のあん。塩は御坊市で手づくりされている釜炊きの自然塩。レモンは和歌山産のものを搾っています。
「和歌山の新しい名物をつくる」。はじめたときから、それだけは変わっていません。
スナックで働いていた女性たちが、出産したあとも働ける場所をつくりたかった。
はじめは、夜の仕事が休みになったホステスたちがつくっていました。営業が戻ると夜に帰る子もいましたが、菓子のほうを選んで残った子もいます。いまの製造責任者が、そのひとりです。
そのあと、店を卒業していった子たちが戻ってきました。子どもを産んで、昼なら働けるようになったと言って。
狙っていたわけではありませんでした。ただ、うれしかった。
和歌山の人が「東京駅にあるあの店、和歌山の子なんだよ」と自慢してくれたら、それがいちばんうれしい。
いつかは、和歌山の土産物屋や道の駅にも置けるようになりたいと思っています。
全粒粉の自家製スコーンに、あんこと発酵バターを挟んで。甘じょっぱい味は、コーヒーにも牛乳にも合います。お酒にも。
サクサクほろほろのサブレでサンド。小豆、ラムチョコレート、無花果。ピスタチオ×グリオットチェリーは東京駅店の限定です。
スコーン生地のはしっこを焼いたラスクです。もったいない、というところから生まれました。これも、お酒に合う味にしてあります。
東京に店を出すとき、あたらしくクッキーをつくりました。
ここまで来る道で、泣いた日も、笑った日も、困った日もありました。心配してくれた人、応援してくれた人がいました。その気持ちを、四つの名前に託しました。
四つの名前は、四季です。





甘いお菓子ではありません。一味、ペッパー、山椒、カルダモン。
お酒に合わせてつくっています。
スナックが作る、スナック。名前のとおりです。
化粧箱にお入れします。全国へのお届けも承ります。お酒を飲む方へ、甘いものが苦手な方へ。クッキーとラスクがよく選ばれています。
※ 冷凍便・常温便の案内は未確定
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東京都千代田区丸の内1-9-1
JR東日本 東京駅構内 グランスタ東京 B1F 銀の鈴エリア
月〜土 8:00 – 22:00
日・祝 8:00 – 21:00
※翌日が祝日の場合は22:00まで
改札内にあります。ご来店には入場券または乗車券が必要です。
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つくっているのは、和歌山です。すべてここで焼き、ひとつずつ手で仕上げています。
和歌山県和歌山市津秦169-5
コーポオレンジ
取りに来ていただければ、工房でも販売いたします。
すべてがはじまった場所です。2007年から、いまも和歌山市アロチで営業しています。
いまも、夜になると灯りがつきます。
※ 折衷案を採用。住所・営業時間は非掲載